感想「Redmineによるタスクマネジメント実践技法」
- 作者: 小川明彦,阪井誠
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2010/10/13
- メディア: 大型本
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devsumi2011 のセッションには参加できなかったけど、TiDD (Ticket Driven Development) は面白いと思います。
まちゅさんの記事の公開も結構昔なので、
「もうやってる」という現場も多いんじゃないでしょうか。
この本はそういった知識の集大成+実例になっててなんかすごいですね。
まえがき
第1部 チケット駆動開発技法
第1章 障害管理ツール (BTS)
ソフトウェア開発の難しさ
古の紙の帳票による進捗管理はいまだ現役ですよね。何十MB もある Excel の WBS を印刷して進捗レビューをするとか。
Redmine でも Trac でもいいので、プロジェクトのダッシュボードを生成する方法を知りたいです…
BTS の歴史
OSS としての BTS の歴史的な変遷や、障害管理について記載されていました。基本的な内容ですが、理解が曖昧なところもあったのでふむふむしてました。
第2章 BTSとツールの連携
OSS としての構成管理の歴史的な変遷が記載されていました。
バージョン管理システムを構成管理ツールと表現するのって普通なんですかね。
第3章 チケット駆動開発
「作業の進捗をチケットで管理する」単純で分かりやすいですね。
明記されてませんが、完了することで 1 つ以上の成果物が残る単位が作業だと思います。
機能的な観点で BTS・メール・スプレッドシート・Wiki・付箋の優劣を比較してます。
結論ありきですが、客観的にも異論はありませんね。
第4章 チケット駆動開発のはじめかた
運用方式や、チケットの権限ポリシーが説明されています。
「補完チケット方式」はすぐにでも始められそうでいいですね。というか自分はすでにやってた。
権限ポリシーの「ワークフロー型」はいわゆる「担当者にボールを渡す」になりやすくて、
個人的にはどうかなぁと思ったりしてます。
システムテストでの実例は面白いですね。
WBS と併用するやり方で、WBS にない作業をチケットに登録したら、次のような数字になったとか。
システムテストのチケット | 31 |
---|---|
本番環境構築のチケット | 42 |
WBS のほうにどれほどの課題があったのかは分からないのですが、結構多いなと思いました。
これだけの浮き作業が管理されなかったらと思うとぞっとする話です。
第2部 Redmineによるタスク管理
第7章 チケット駆動開発の実践的な運用方法
チケット関係ないけどリポジトリのブランチ運用とかの説明が分かりやすいですね。
この本に記載されているとか。読んだことなかった。
パターンによるソフトウェア構成管理 (IT Architects’ Archive―ソフトウェア開発の課題)
- 作者: ステファン・P・バーチャック,ブレッド・アップルトン,宗雅彦
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2006/10/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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第3部 RedmineとTestLinkの連携
TestLink の実際的な使い方がみっしりと書かれてました。
運用方法に関するプラクティスだけでもとても参考になります。
TestLinkCnvMacroを使うとなんか無敵っぽいです。