実践ソフトウェアエンジニアリング第9版の翻訳に微力を尽くしました
ソフトウェア開発に関するいぶし銀な本です。
実物は厚くて重いのですが(A4、517ページ、1.2kg)、とても読みやすい体裁になっています(字形や文字サイズや割付の効果?)。
お礼
第8版翻訳プロジェクトは残念ながら途中停止してしまったのですが、改めて第9版翻訳プロジェクトで微力を尽くすことができました(主に第2部)。
お声がけいただいた id:goyoki や、取りまとめの水野さん、オーム社の石井さん、翻訳プロジェクトのメンバー一同に深く感謝いたします。
概要
プロセス、モデリング(要求の分析、設計など)、品質(ISO25010の規定する製品品質や利用時の品質)、セキュリティ、テスト、プロジェクト管理、サポート、それから最近のトレンドについて、さまざまな文献や業界調査を踏まえた広範囲な内容になっています。
時代を越えて通用する基礎知識を、まんべんなく紹介しているので、これから専門家を目指す人にお勧めです(対象読者は現役のソフトウェア開発者と大学生)。
なお、知識範囲は基本情報技術者試験や応用情報技術者試験に近いと思いますが、そこまで深みはないので受験対策にはなりません、多分。
いいところ
歴史的な経緯を踏まえた体系的な知識が身につくので、土地勘というか方向感覚を鍛えるのによさそうです。
そうでもないところ
すぐに実践できる手法や方法論を説明する本ではないので、具体例やガイドが欲しくなったら、それぞれの専門書を手に入れるべきです。