ビヨンド ソフトウェアアーキテクチャを翻訳しました

はじめに


ビヨンド ソフトウェア アーキテクチャ (Object Oriented Selection Classics)

ビヨンド ソフトウェア アーキテクチャ (Object Oriented Selection Classics)


共著者の id:ditigalsoul。言葉使いや翻訳の技術や作法について学ばせていただきました。また一緒に何かやりましょう。


陳列状況


池袋ジュンク堂で先行販売(!)とかやってて見てきました。ちゃんと陳列されてて素敵。


原著について


内容
ターキテクト(テクノロジーを担当するアーキテクト)とマーケテクト(マーケティングを担当するアーキテクト)が協力して課題を取りこぼすことがないように進めていきましょう、どちらが欠けても成功することはできませんよ、というものでした。
ブランディングや販売管理(のためのSKU)、インストールプロセスなどが、どれだけアーキテクチャに影響するものなのか、改めて考えさせられました。

著者
当時はコンサルティングや講師業をしていたようですが、今はチーム内のコラボレーションを高めるためのサービスやツールを提供する会社(Contentneo)を運営している模様。
Slideshareにもいろいろとプレゼン資料が公開されています。
本書の付録Bで紹介しているプロダクトマネジメントパターンを発展させているようです。

ツール

翻訳をするのに欠かせなかったツールです。
今回もありがとうございました。

統計データ

2014/05/30くらいに開始して、2015/09/30で完了しました。
仕事の都合でしばらく中断させてもらっていた時期がありますが、1年半か…

総コミット数は1832で、私のコミット数は1025でした。

規模はこんな感じです。Re:VIEW のツールで数えることができます。
約1MB、12347行、結構な量になりました。

$ review-vol  | tail -n 2
=============================
    1064KB 395381C 12347L 1064P
感想

翻訳をやるだけの英語力があるのかどうか不安に思っていた時期もありました。
ですが、訳す、読む、直すのサイクルを何度も回して行く中で、そんなことを気にしているのはもったいないと思うようになりました。
他にも、英文を読む量を増やしたり、実際に訳してみたり、とにかく反復し続けていたらなんとかなった感じです。

特に身についたと思えるのが、知らない言い回しが出てきた時の対応です。
そのまま訳するとすごくおかしな日本語になってしまいます。
訳す前にまずその言葉自体を調べて、そこから日本語としてどういう形式になるといいのか考えられるようになりました。

翻訳したからといって、本の内容の全てを自分のものにできるはずはありません。
自分には不足している領域の内容を扱っているのだからなおさらです。
今後とも精進していきたいと思います。

謝罪

id:digitalsoul とは同じ職場、同じチームとして過ごしてきました。
彼と一緒に過ごした時間がこの1年半の大部分を占めているのではないか…

仕事の考え方の違いにより、言い争いになりかけたこともありました。
挑発めいた言葉を言ってしまったこともありました。
口頭では自然解決した風を装っていますが、実はちゃんと謝ってません。今度会ったときに誤ります。