プロジェクトの進捗とプロセスの改善は分けて考えないといけない
参考書籍は Software Development Metrics 。
もう少し整理したほうがいいんだけどとりあえずメモ。
著者はウォーターフォールなプロジェクトやアジャイルなプロジェクトのPMやコンサルをやってきた方。
ソフトウェア工学の知識よりも現場での経験が豊富な感じ。
アジャイル(適応型)やウォーターフォール(計画重視)それぞれの手法で、どのようなメトリクスをどのように活用できるのか説明している。
メトリクスを活用する目的として、プロジェクトの状況を予測可能にすること、プロセスを改善することを挙げている。
プロジェクトの状況を予測可能にすることはステークホルダーにとって重要。
プロセスを改善することはチームにとって重要。
目的別にメトリクスの正しい使い方や間違った使い方を紹介している。
書籍で紹介されているメトリクスを計算する Excel シートがサポートサイトで公開されている。
メトリクスの性質
メトリクス自体には次のような性質がある。基本的には数値化された事実であり、解釈する人によって意味が変わってくる。
どのメトリクスも「
」ことを計測しないと意味のある情報にならない。リリースできない中間成果物(設計書やテスト結果)を計測するのは効果がない。
計画重視のプロジェクト管理 | 適応型のプロジェクト管理 | |
---|---|---|
プロジェクトの状況を予測可能にする |
スコープ達成率 アーンド・バリュー 予算バーンダウン バッファバーンダウン ベロシティ サイクルタイム バーンアップチャート バーンダウンチャート 累積フロー図 |
スコープ達成率 予算バーンダウン バッファバーンダウン テストの完了した機能数 アーンド・ビジネスバリュー ベロシティ サイクルタイム バーンアップチャート バーンダウンチャート 累積フロー図 |
プロセスを改善する |
ベロシティ サイクルタイム バーンアップチャート バーンダウンチャート 累積フロー図 プロセスサイクル効率 ソースコードの静的解析の履歴 ニコニコカレンダー 感情振幅図 幸福度 ボール・イン・ボール 健全さと幸福度 パーソナリティチェック |